📋 この記事でわかること
- 2026年度防衛費8.8兆円・5年累計43兆円の「国策相場」で買うべき本命5銘柄
- 三菱重工・川崎重工・IHI・三菱電機・日本製鋼所——各社の強みと投資ポイント
- 初心者でも安心できる「リスク分散×長期保有」の防衛株投資戦略
🎯 防衛費8.8兆円——5年累計43兆円の「国策マネー」が動き出した
2026年度の防衛予算が過去最高の8.8兆円に達しました。2023〜2027年度の5年間累計では43兆円という空前の規模です。この巨大な国家予算が、特定の企業の売上に直結するのが防衛産業の最大の特徴です。
重工3社(三菱重工・川崎重工・IHI)の防衛関連受注残高は合計6兆2,500億円(2026年3月期末)と前年比15%増。「受注残高」とは将来の売上が確定している金額のことで、これほどの積み上がりは今後数年間の業績を強力に下支えします。
防衛株の最大の魅力は「国が顧客」という安定性です。景気後退や株式市場の乱高下に関係なく、政府からの発注が継続する構造は、他のセクターにはない強みといえます。
🔍 なぜ今「防衛関連株」が注目されるのか?——3つの構造的背景
✅ 背景①:防衛費GDP比2%目標の達成加速
日本政府は2027年度までにGDP比2%(現状は約1.3%)への引き上げを目標に掲げています。2026年度予算8.8兆円はその着実な通過点であり、目標達成まで毎年予算が増加する構図が続きます。
防衛省は2023年度より、防衛装備品契約の想定営業利益率を従来の7〜8%から最大15%に引き上げました。これにより防衛事業の採算性が大幅に改善し、民間企業が防衛産業に参入・強化する動機が生まれています。
✅ 背景②:安全保障環境の悪化で需要は構造的
中国の台湾周辺での軍事活動活発化、北朝鮮のミサイル開発継続、ロシア・ウクライナ情勢の長期化——日本を取り巻く安全保障環境は悪化の一途です。
特に2026年はG7財務相会議でも地政学リスクが主要議題に挙がるなど、西側諸国全体で防衛費増強の機運が高まっています。日本の防衛費増額は「一時的な政策」ではなく、構造的・長期的な趨勢として捉えるべきです。
✅ 背景③:防衛装備移転三原則の改正で輸出市場が開放
2023年の防衛装備移転三原則の改正により、日本製の防衛装備品の輸出が大幅に解禁されました。これまで「国内専業」だった防衛企業がグローバル市場にアクセスできるようになり、潜在的な市場規模が格段に拡大しました。
📊 データで見る防衛関連株——主要3社の業績比較
| 企業名 | 銘柄コード | 2026年3月期売上 | 純利益 | 防衛契約額 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱重工業 | 7011 | 4兆9,741億円 | 3,321億円 | 1兆4,567億円 |
| 川崎重工業 | 7012 | 2兆2,000億円前後 | 過去最高更新 | 約6,000億円 |
| IHI | 7013 | 1兆6,434億円 | 1,609億円 | 約6,383億円 |
| (各社決算資料・2026年5月) |
三菱重工の防衛契約額は2位の川崎重工の2倍以上という圧倒的なシェアを誇ります。
🛡️ 防衛関連株おすすめ5選——2026年の本命銘柄

第1位:三菱重工業(7011)——防衛No.1の圧倒的存在感
なぜ選ぶ?:防衛省との契約額で断トツの首位。艦船・戦闘機・ミサイル・レーダーとあらゆる分野をカバーする「フルラインナップ型」防衛企業です。
2026年3月期は売上4兆9,741億円・純利益3,321億円(前期比35%増)と絶好調。2027年3月期予想では純利益3,800億円(さらに14%増)と増益基調が続きます。防衛関連の受注残高だけで数兆円規模が積み上がっており、今後5〜10年の業績が「見えている」状態です。
第2位:川崎重工業(7012)——潜水艦・航空宇宙で独自の地位
なぜ選ぶ?:日本で潜水艦を製造できる企業はわずか2社(三菱重工・川崎重工)。海洋国家・日本のシーレーン防衛における川崎重工の存在は代替不可能です。
航空宇宙システム部門では次期戦闘機(F-X)への参画も見込まれており、2027年3月期に向けて航空宇宙・防衛で過去最高益更新が射程圏内に入っています。
第3位:IHI(7013)——航空エンジン×防衛の成長エンジン
なぜ選ぶ?:防衛省との2024年度契約実績は6,383億円で業界2位。自衛隊用の航空エンジン(F-3エンジンへの参画も期待)と、潜水艦エンジンを手がける唯一無二の存在です。
2026年3月期の当期利益1,609億円(前期比42.8%増)という急成長ぶりも見逃せません。
第4位:三菱電機(6503)——電子系防衛の「目と耳」
なぜ選ぶ?:レーダーシステム・通信機器・誘導弾のシーカー(目標追尾装置)など、防衛装備品の「電子・情報系」を一手に担う企業です。
防衛費増額は「ハード(艦船・戦闘機)」だけでなく、サイバー・通信・電子戦の強化に多額の予算が充てられます。この分野で三菱電機は独自の強みを持ちます。純粋な防衛専業ではなく「白物家電・空調・FA(工場自動化)」も手がける複合企業ですが、それがリスク分散の観点でむしろ魅力的です。
第5位:日本製鋼所(5631)——砲弾・弾薬で唯一の国内サプライヤー
なぜ選ぶ?:大口径砲身・砲塔・装甲板など、陸上自衛隊装備品を製造。弾薬・砲弾分野では国内で事実上の独占というニッチな強みを持ちます。
防衛費の増額は「使う弾薬」の備蓄強化にも充てられます。政府は現在、弾薬備蓄が不足しているという課題を認識しており、国内唯一のサプライヤーである日本製鋼所への発注は急増する見通しです。時価総額が比較的小さい分、株価の上昇余地も大きい点も魅力です。
🚀 防衛関連株への具体的な投資戦略
初心者が防衛関連株に取り組む際の3ステップを紹介します。
- ステップ①:大型株(三菱重工・川崎重工)でコアポジションを形成する——まずは業績安定・流動性の高い大型株2〜3銘柄で基盤を作る。各銘柄への配分は全体の10〜15%以内に抑えてリスクを限定する
- ステップ②:中型株(IHI・三菱電機)でバランスを取る——大型株に比べて成長余地が残る中型株を組み合わせ、ポートフォリオのリターンを底上げする
- ステップ③:小型・ニッチ株(日本製鋼所等)は少額から——高い上昇余地がある反面、値動きが激しい。全体の5〜10%程度の小さなウェイトからスタートする
❓ よくある質問
Q. 防衛株は「戦争で儲かる」イメージで気が引けます。
防衛費の使途は主に「自国の防衛力強化・抑止力の維持」です。侵略が起きないよう抑止することが目的であり、「戦争で儲ける」という表現は正確ではありません。国の安全保障を支えるインフラ産業として捉える視点も重要です。
Q. すでに株価が高騰していて、今から買っても遅くないですか?
三菱重工などの大型銘柄は確かに2023年以降に大きく上昇しました。ただし、2027年度に向けた防衛費増額の「折り返し地点」に過ぎず、受注残高の積み上がりから見ると、業績面での成長余地はまだ残っています。一括購入ではなく積立・分割購入でリスクを平準化するアプローチが有効です。
Q. NISAの成長投資枠で防衛株は買えますか?
はい、買えます。東証上場の防衛関連株(三菱重工・川崎重工・IHIなど)はすべてNISAの成長投資枠・積立投資枠の対象銘柄です。非課税で長期保有することでリターンを最大化できます。
Q. 防衛株のETFはありますか?
国内には防衛特化のETFはまだ少ないですが、「NEXT FUNDS 野村日本防衛・宇宙関連ESG除外指数連動型ETF」等が上場しています。個別銘柄選択が不安な場合はETFを活用した分散投資も選択肢です。
📝 まとめ——2026年の防衛株投資、今が行動の時

2026年度の防衛費8.8兆円・5年累計43兆円という国策予算の恩恵を直接受ける防衛関連株は、今の日本株市場において最も「業績の視界が良好」なセクターのひとつです。
今回紹介した5銘柄をまとめると:
| 銘柄 | 強み | 投資スタイル |
|---|---|---|
| 三菱重工業(7011) | 防衛契約No.1・総合力 | コア保有向け |
| 川崎重工業(7012) | 潜水艦・航空宇宙の参入障壁 | コア保有向け |
| IHI(7013) | 航空エンジン・急成長 | 成長狙い |
| 三菱電機(6503) | 電子系防衛・複合株 | リスク分散向け |
| 日本製鋼所(5631) | 弾薬・砲弾の独占サプライヤー | 高リターン狙い |
「国が予算を増やし続ける産業」に投資する——これが2026年の防衛株投資の本質です。地政学リスクへの不安を投資機会に変えるために、まずは少額からでも一歩踏み出してみましょう。
自己投資は最高の利回り——知識を積み上げていきましょう。
