この記事でわかること
- 売買手数料は両社ともゼロ。もう手数料では差がつかない理由
- 本当の分かれ目は「クレカ積立の還元率」と「投信保有ポイント」
- 経済圏・ポイント・投資スタイル別、後悔しない3つの判断基準
目次
結論、どちらを選んでも大失敗はない
「SBI証券と楽天証券、結局どっちがいいの?」——口座開設でいちばん多い質問です。
先に結論をお伝えします。この2社はネット証券の二強で、どちらを選んでも大失敗にはなりません。国内株の売買手数料はどちらも無料、新NISAの対応商品もほぼ同水準だからです。
ただし「まったく同じ」ではありません。分かれ目になるのは、手数料ではなくポイントの仕組みです。この記事では、差がつくポイントだけに絞って比較します。
手数料ではもう差がつかない
かつては手数料の安さが証券会社選びの決め手でした。いまは事情が違います。
SBI証券は「ゼロ革命」、楽天証券は「ゼロコース」により、国内株式の売買手数料はどちらも0円になりました。投資信託の購入手数料も両社とも無料が基本です。つまり、コスト面の勝負はすでに終わっています。
では何で選ぶか。次のポイント比較が本題です。
データで見る2社の違い
両社の主な違いを表に整理しました。
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 国内株の売買手数料 | 0円(ゼロ革命) | 0円(ゼロコース) |
| クレカ積立の還元率 | 0.5%〜(上位カードは最大3%程度・年間利用条件あり) | 0.5〜1%(上位カードで最大2%) |
| 投信保有ポイント | ほぼ全銘柄が対象(年率0.0175〜0.25%) | 対象は楽天・プラスシリーズなど一部銘柄が中心 |
| 貯まるポイント | Vポイント・Ponta・dポイント等から選択 | 楽天ポイント |
| 単元未満株(1株投資) | S株:約3,800銘柄 | かぶミニ:リアルタイム取引に対応 |
出典:各社公式サイト・当ラボ調べ・2026年7月
注目してほしいのは投信保有ポイントです。SBI証券はほぼ全銘柄で保有ポイントが付くのに対し、楽天証券は対象銘柄が限られます。同じファンドを20年持ち続けるなら、この差は静かに積み上がります。
申し込み前に必ず各社公式サイトで最新の条件を確認してください。
あなたはどっち?後悔しない3つの判断基準
ここまでの違いを踏まえると、判断基準は3つに絞れます。
・楽天市場・楽天カードをよく使う → 楽天証券(ポイントが生活圏で循環する)
・保有ポイントを最大化したい・幅広い銘柄を持ちたい → SBI証券
・どうしても決められない → 両方開設し、NISA口座は片方に置く
とはいえ、正直に言えば「どちらの経済圏で生活しているか」でほぼ決まります。ポイント還元の差は年間数千円の世界です。それよりも、口座を開いて投資を始める日を1ヶ月早めるほうが、リターンへの影響は大きいというのが当ラボの見方です。
なお、NISA口座は1人1金融機関しか持てませんが、課税口座(特定口座)は両方で開設できます。特定口座の仕組みはこちらの記事で解説しています。
36歳会社員Cさんのケース
Cさんは楽天モバイルと楽天カードのユーザー。迷わず楽天証券で新NISAを始め、毎月5万円をクレカ積立にしました。ポイントは楽天市場の日用品購入に回しています。
一方で、個別株の分析にはSBI証券の口座も開設。「NISAは楽天、情報収集と1株投資はSBI」という使い分けに落ち着いたそうです。
口座開設までの3ステップ
- 本人確認書類(マイナンバーカード等)を手元に用意する(スマホ申込なら最短翌営業日に開設)
- 開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ(確定申告が原則不要になる)
- NISA口座を同時に申し込む。積立額は無理のない金額から。ボーナスの一括投資と積立の使い分けも参考にしてください
よくある質問
まとめ 経済圏で選び、今日始める
手数料の差は消え、残る違いはポイントの仕組みだけ。楽天経済圏なら楽天証券、保有ポイントの広さならSBI証券。それだけの話です。
比較で1ヶ月悩むより、今日決めて明日申し込む。その一歩のほうが、10年後の資産には効いてきます。