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この記事でわかること
- 毎日積立と毎月積立のリターン差の実態
- 頻度より優先度が高い「クレカ積立の還元」の考え方
- 自分の口座での積立頻度の決め方
この記事の目次
毎日か毎月かで、そんなに変わるの?
新NISAのつみたて投資枠で積立を設定するとき、多くの証券会社では「毎月」だけでなく「毎日」も選べます。設定画面でこの選択肢を見て、手が止まった方も多いのではないでしょうか。
私も最初の積立設定のとき、「毎日にした方が細かく買えて有利なのでは」と一度は毎日を選びかけました。ネットでも「毎日積立が有利」という声を見かけます。
ただ、実際に数字を調べてみると、「頻度の選択」よりも先に確認しておくべきことがありました。この記事では、毎日と毎月でどれくらい差が出るのか、そして初心者が本当に気にすべきポイントはどこかを整理します。
リターンの差は20年で1%未満というのが実態
先に数字から見てみましょう。過去のデータをもとにしたシミュレーションでは、「毎月」より「毎日」で積み立てた方が成績が良いという結果が出ることが多いです。ただしその差は、20年という長い期間でも1%未満とごくわずかとされています。
| 積立頻度 | 買付の回数(月あたり) | 長期リターンの傾向 |
|---|---|---|
| 毎月積立 | 月1回 | 基準。長期では十分な分散効果 |
| 毎日積立 | 毎営業日(月20回前後) | 毎月をわずかに上回る例が多いが差は20年で1%未満 |
出典:ザイ・オンライン/ダイヤモンド社・2026年
毎日積立が少しだけ有利に見えるのは、買うタイミングが増えることで、時間の分散がより細かく効くからです。価格が安い日には多く、高い日には少なく買う「ドルコスト平均法」の効果が、より均されるイメージです。この仕組みはドルコスト平均法とは?積立で差がつく仕組みで詳しく解説しています。
頻度より先に「クレカ積立の還元」を確認する
ここが、頻度を考えるうえで一番見落とされやすい点です。
多くの証券会社で使える「クレジットカードでの積立(クレカ積立)」は、原則として毎月の積立にしか対応していません。毎日積立を選ぶと、このクレカ積立の対象から外れてしまうことが多いのです。
クレカ積立には、決済額に応じてポイントが付く仕組みがあります。たとえばSBI証券は三井住友カードを使い、カードの種類に応じて0.5%〜のポイント還元が受けられます(2026年7月26日時点で各社公式サイトを確認)。楽天証券も楽天カードで毎月の積立にポイントが付きます。
還元率が0.5%なら、月10万円の積立で毎月500ポイント、年間で6,000ポイント相当になります。一方、毎日積立で得られる「わずかな有利さ」は20年で1%未満でした。
つまり「毎日 vs 毎月」の勝負は、還元まで含めるとほぼトントン、むしろ還元を確保できる毎月に軍配が上がる場面が多い、というのが実態です。
毎日積立にもデメリットはある
差が小さいこと以外にも、毎日積立を選ぶ前に知っておきたい点があります。
1つ目は、クレカ積立が使えず、還元のチャンスを逃しやすいことです。前の章で触れたとおり、ここが一番大きな影響になりやすい部分です。
2つ目は、取引の記録が細かくなることです。毎営業日ごとに買付が行われるため、取引履歴の行数が増えます。日々の値動きが気になって、口座を頻繁に開いてしまう人もいます。
3つ目は、証券会社によっては毎日積立でポイント還元の対象となる決済方法が限られる点です。設定前に、自分の使う口座がどの決済方法・頻度に還元を用意しているかを確認しておくと安心です。証券会社ごとの違いはSBI証券と楽天証券どっち?新NISAで後悔しない選び方で解説しています。
積立設定の前に確認したいチェックリスト
自分の口座で積立頻度を決める前に、次の項目を確認してみてください。
- □ 使う証券会社でクレカ積立が使えるか
- □ クレカ積立の対象は「毎月のみ」か
- □ カードのポイント還元率は何%か(0.5%/1.0%など)
- □ 毎月の積立額はクレカ積立の上限(月10万円)に収まるか
- □ 毎日積立を選ぶと還元対象から外れないか
- □ 頻度より先に、買う商品のコスト(信託報酬)を確認したか
- □ 「続けやすい」のはどちらの設定か
よくある質問
この記事のまとめ
毎日積立と毎月積立のリターン差は、20年で1%未満とごくわずかです。頻度の選択そのものは、投資の結果を大きく左右する要素ではありません。
それよりも、クレカ積立のポイント還元が使えるかどうかの方が、手元に残るお金には効いてきます。毎日積立を選んで還元を逃すより、毎月積立で還元を確保した方が得になりやすい場面が多いという点を、設定前に一度確認してみてください。
頻度で細かく悩むよりも、続けやすい形を整えることが長い積立では大切です。一緒に少しずつ学んでいきましょう。
