NISAでも配当金に税金?受取方法の確認手順

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この記事でわかること

  • NISA口座でも配当金が課税されてしまう条件
  • 受取方法の確認場所と変更手順(SBI証券・楽天証券)
  • 投資信託の分配金との扱いの違い

この記事の目次

NISA口座なのに配当金から税金が引かれることがある

配当金を目的にNISA口座で株を買ったのに、入金された額が想定より少ない。そんなとき、疑うポイントは銘柄でもNISAの枠でもなく「配当金の受取方法」という設定です。

NISA口座で買った国内上場株式の配当金は、受取方法が「株式数比例配分方式」になっていないと非課税になりません。日本証券業協会は、それ以外の方式では20%(復興特別所得税を含めると20.315%)の税率で源泉徴収されると案内しています(2026年9月11日時点で公式サイトを確認)。

配当金そのものの仕組みは配当金って何?仕組み・利回り・NISAで非課税にする方法を整理で解説しています。

非課税で受け取れるのは株式数比例配分方式だけ

配当金の受取方法は4種類あり、証券口座に入金される「株式数比例配分方式」を選んでいるときだけ、NISA口座の配当金が非課税になります。銀行口座で受け取る設定や、郵便局に領収証を持ち込む設定のままだと、NISA口座で買った株でも課税されます。

この設定は銘柄ごとでも口座ごとでもなく、個人に1つです。1社で変更すると、ほふり(証券保管振替機構)を通じて他の証券会社の分もまとめて同じ方式に切り替わります。

ポイント: NISA口座を開設しただけでは受取方法は変わりません。配当金を受け取る前に、自分の設定がどうなっているかを確認する必要があります。

4つの受取方式と課税・非課税の違い

受け取る場所と、NISA口座の配当金がどう扱われるかを並べると違いがはっきりします。

受取方式 受け取る場所 NISA口座の配当金
株式数比例配分方式 証券口座 非課税
登録配当金受領口座方式 指定した銀行口座(全銘柄まとめて) 課税(20.315%)
個別銘柄指定方式 指定した銀行口座(銘柄ごと) 課税(20.315%)
配当金領収証方式 ゆうちょ銀行・郵便局の窓口 課税(20.315%)

出典:日本証券業協会「NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項」・2026年9月11日確認

ETFやREITの分配金も上場している商品なので、同じ扱いになります。高配当ETFをNISAで持つ場合は、この設定が効いてくるということです。

投資信託の分配金はこの手続きが不要

混同しやすいのが投資信託との違いです。NISA口座で買い付けた株式投資信託の分配金については、この手続きは不要と日本証券業協会が明記しています。投信の分配金はもともと証券口座に入る仕組みだからです。

つまり、オルカンやS&P500のような投資信託だけを積み立てている人は、設定を変えなくても非課税は成立しています。確認が必要なのは、個別株・ETF・REITを持っている人、これから買う人です。

投信の分配金の扱い方そのものは分配金は再投資と受取どっち?目的別の選び方で解説しています。

ラボちゃん
ラボちゃん投信だけを積み立てていた頃は、この方式の名前すら知りませんでした。高配当ETFを買おうとして初めて設定画面を開いたんです。

では、実際の確認場所を見ていきます。

確認と変更の場所(SBI証券・楽天証券)

SBI証券の画面

ログイン後、「My設定」→「お取引関連・口座情報」→「配当金受領サービス」の欄から確認・変更ができます(2026年9月11日時点で公式FAQを確認)。

楽天証券の画面

ログイン後、「設定・変更」→「申込が必要なお取引・各商品に関する設定」→国内株式「配当金受取方法」と進みます。ほふりに登録されている現在の方式が表示され、その画面から変更できます(2026年9月11日時点で公式サイトを確認)。

変更手続きには日数がかかります。楽天証券は、ほふりでの変更受付完了まで3〜4営業日かかると案内しています。必要な日数は証券会社によって異なるため、余裕を持って手続きするのが安全です。

私の設定は「登録配当金受領口座方式」になっていました

高配当ETFを買う前に一度確認しておこうと設定画面を開いたら、選ばれていたのは株式数比例配分方式ではなく、銀行口座で受け取る方式でした。総合口座を作ったときに銀行口座を登録した流れで、そのまま設定されていたようです。

気づかずにETFを買っていたら、非課税のつもりの分配金から2割引かれていたことになります。年3万円の分配金で考えると約6,000円の差です。設定画面を1回開くだけで防げる差でした。

利回りから受け取れる金額を見積もる方法は配当利回りの計算方法とは?決算短信で見るべき2つの数字で解説しています。

変更すれば全部解決、とはならない4つの注意点

設定を直せば安心、と言い切れない部分があります。

1つ目はタイミングです。手続きは保有銘柄の配当基準日(配当を受け取る権利が確定する日)までに終わっている必要があります。基準日を過ぎてから登録しても、その回の配当金は非課税になりません。

2つ目は特別口座です。2009年の株券電子化のときに信託銀行などに開設された「特別口座」に株がある場合、株式数比例配分方式は選べないとされています。

3つ目は国内に上場している外国株式です。SBI証券は、国内上場外国株式の配当金等は株式数比例配分方式の適用外となり課税対象になると案内しています。

4つ目は他社への波及です。証券会社ごとに違う方式は選べないため、自分が持っている他社口座の分もまとめて切り替わります。

注意: すでに課税されてしまった配当金を、あとから非課税に戻すことはできません。確定申告をすれば特定口座や一般口座の譲渡損失との損益通算はできますが、その回の非課税枠を活かせなかった事実は変わりません。

繰り返しになりますが、米国株の配当金には、この設定とは別に現地での課税の話もあります。そちらはNISAでも米国株の配当は10%引かれる?で解説しています。

確認しておきたいチェックリスト

  • □ 自分が持っているのは投資信託だけか、個別株・ETF・REITもあるか
  • □ 証券会社の設定画面で現在の受取方法を確認したか
  • □ 株式数比例配分方式以外だった場合、変更手続きを終えたか
  • □ 変更完了までにかかる日数を証券会社の案内で確認したか
  • □ 次に配当を受け取る銘柄の基準日までに間に合うか
  • □ 特別口座に株が残っていないか
  • □ 他の証券会社の口座も同じ方式に変わることを理解したか

よくある質問

NISA口座を開設すると自動で株式数比例配分方式になりますか?
なりません。日本証券業協会は、NISA口座で買い付けた上場株式の配当金等を非課税にするには受取方式を株式数比例配分方式に変更する必要があると案内しています。まずは現在の設定を確認してみてください。
投資信託しか持っていない場合も手続きが必要ですか?
NISA口座で買い付けた株式投資信託の分配金については、この手続きは不要とされています。ただし今後ETFや個別株を買う可能性があるなら、先に確認しておくと慌てずに済みます。
NISA口座だけ株式数比例配分方式にできますか?
できません。1つの証券会社で選択すると、同じ証券会社や他の証券会社の特定口座・一般口座で保有している上場株式の配当金等も、自動的に同じ方式になります。
すでに税金が引かれた配当金は取り戻せますか?
その回の配当金を非課税に戻すことはできません。確定申告を行えば、特定口座や一般口座で保有する上場株式等の譲渡損失との損益通算や繰越控除ができる、と日本証券業協会は案内しています。
変更手続きにはどれくらいかかりますか?
証券会社によって異なります。楽天証券はほふりでの変更受付完了まで3〜4営業日と案内しています。配当基準日の直前を狙わず、早めに手続きしておくほうが安全です。

まとめ

NISAの非課税は、口座を開設すれば持っている商品すべてに自動で効く、という仕組みではありませんでした。国内上場株式・ETF・REITの配当金については、受取方法が株式数比例配分方式になっているかどうかで結果が変わります。

投資信託だけなら手続きは不要。個別株やETFをこれから買うなら、買う前に設定画面を開いておく。それだけで2割の差を避けられます。

ラボちゃん
ラボちゃん設定画面は地味な場所ですが、一度見ておくと安心できました。一緒に少しずつ学んでいきましょう。

次の一歩は、証券会社にログインして受取方法の表示を見るところからです。まだ口座がなくこれからNISAを始める段階なら、申し込む入口や順番によって受け取れる特典が変わるため、先に手順を確認しておくと損をしにくくなります。入口の違いはSBI証券で新NISAを始める完全ガイドで解説しています。

免責事項: この記事は投資の勉強・情報収集を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本が保証されるものではありません。実際の投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

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