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この記事でわかること
- つみたて投資枠の対象商品が絞られている理由
- 金融庁が定める購入時手数料・信託報酬・分配の主な基準
- 「対象商品=おすすめ」ではないという注意点
この記事の目次
商品が少ないのは不便?それとも安心材料?
新NISAを始めようと証券会社の画面を開くと、つみたて投資枠で選べる商品が思ったより少ないと感じることがあります。国内で販売されている投資信託は約6,000本ありますが、つみたて投資枠の対象はおよそ300本前後です。
私も最初は「選択肢が少なくて物足りないのでは」と思っていました。でも調べていくと、この「少なさ」には理由があり、むしろ初心者にとっては安心につながる仕組みだとわかってきました。
絞られているのは金融庁がふるいにかけているから
つみたて投資枠で買える商品が少ないのは、金融庁が「長期・積立・分散」に向いた投資信託だけを対象として届け出させているからです。
判断の柱になっているのは、大きく分けて3つです。買うときのコスト、持ち続けるあいだのコスト、そして分配金の出し方。この3点を中心に基準が決められています。
つみたて投資枠の対象商品とは(基準の中身)
まず言葉の整理からです。つみたて投資枠の対象商品には、いくつかの共通した条件があります。
1つ目は購入時手数料です。購入時手数料が0円(ノーロード)であることが条件になっています。ノーロードとは、投資信託を買うときに販売会社へ払う手数料がかからないタイプのことです。
2つ目は信託報酬です。信託報酬は、投資信託を持っているあいだ毎日少しずつ差し引かれる運用管理費用のことで、金融庁は一定の水準以下であることを求めています。
3つ目は分配金の出し方です。毎月分配型は対象から外れています。
| 確認ポイント | 金融庁が定める主な基準 |
|---|---|
| 購入時手数料 | 0円(ノーロード)であること |
| 信託報酬(インデックス型) | 国内資産で年0.5%以下、海外資産を含むもので年0.75%以下が目安 |
| 分配の頻度 | 毎月分配でないこと |
| 信託契約期間 | 無期限または20年以上 |
| デリバティブ運用 | ヘッジ目的以外では行わないこと |
出典:金融庁「つみたて投資枠対象商品の概要について」2026年7月29日時点で公式サイトを確認
信託報酬やノーロードの意味をもう少し詳しく知りたい方は、信託報酬とは?投資信託の隠れコストを整理とノーロードとは?購入時手数料で損しない確認点で解説しています。
「対象が少ない=選択肢が乏しい」ではない
数が少ないと聞くと不安になるかもしれませんが、内容を見ると、長期の積立に必要なタイプは一通りそろっています。全世界株に投資するタイプ、米国株の指数に連動するタイプ、複数の資産を組み合わせたバランス型などが含まれています。
たとえば全世界株と米国株の代表的な指数の違いは、オルカンとS&P500はどう違う?初心者向けに整理で解説しています。
高コスト商品が最初から外れているのは助かった
私が投資信託を選び始めたとき、名前が似ている2本のファンドで迷ったことがあります。片方は信託報酬が高めで、もう片方は低め。当時の私は違いをうまく見分けられませんでした。
そのとき気づいたのは、つみたて投資枠の一覧には、そもそも極端に高コストな商品が並んでいないということでした。金融庁の基準を通ったものだけが表示されているので、大きな地雷を踏みにくい設計になっていたのです。
対象商品でも中身は自分で確認する(注意点)
ここは誤解しやすいところなので、あえて注意点として書いておきます。
対象商品=金融庁のおすすめ、ではありません。基準を満たしているというだけで、どれを選んでも同じように増えるわけではありません。信託報酬は基準の範囲内でも商品ごとに差がありますし、投資先の地域や資産の組み合わせもさまざまです。
繰り返しになりますが、基準はあくまで「最低限のふるい」です。同じ指数に連動する商品でもコストに差があるため、最後は自分で見比べる必要があります。
また、成長投資枠は対象商品のリストが別で、こちらは資産運用業協会が一覧を公表しています。つみたて投資枠で対象でも、成長投資枠では扱いが異なる場合があります。
買う前に確認したいチェックリスト
- □ その商品はつみたて投資枠の対象一覧に載っているか
- □ 購入時手数料は0円(ノーロード)か
- □ 信託報酬は同じタイプの商品と比べて低い方か
- □ 投資先(全世界・米国・バランスなど)は自分の考えに合っているか
- □ 分配金の受け取り方は自分の目的に合っているか
- □ 信託契約期間は十分に長いか
- □ 対象一覧は最新のものを確認したか
よくある質問
この記事のまとめ
つみたて投資枠の商品が少ないのは、金融庁が長期・積立・分散に向いた投資信託だけをふるいにかけて残しているからでした。ノーロード、低めの信託報酬、毎月分配でないことなどが主な基準です。
ただし対象商品は「おすすめ」ではなく「最低限の条件を満たしたもの」です。同じタイプでもコストや投資先に差があるので、最後は自分で見比べることが大切です。口座を開いて実際の画面で商品を絞り込む手順は、SBI証券で新NISAを始める完全ガイドで解説しています。入口や順番を間違えると受け取れる特典を取りこぼすことがあるので、始める前に一度目を通しておくと安心です。
焦らず、一緒に少しずつ学んでいきましょう。
