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- 投資信託の注文を取り消せる期限
- 「訂正」ボタンが用意されていない理由
- 取消せずに出し直したときに起きること
この記事の目次
注文ボタンを押した直後に「金額の桁を間違えたかもしれない」と気づくことがあります。株式と違って投資信託は値段がその場で決まらないので、取り消せるのかどうかも分かりにくいところです。
取り消せるかどうかは締切時間で決まります
結論だけ先に書くと、投資信託の注文は注文申込締切時間までなら取り消せます。締切を過ぎると取消はできません。
SBI証券の場合、締切時間はファンドごとに異なり、各投資信託の個別画面にある「注文申込締切日時」で確認する形になっています。締切15時30分のファンドなら、営業日の15時30分までに出した注文はその日の15時30分まで、15時30分を過ぎて出した注文は翌営業日の15時30分まで取消できると案内されています(2026年9月25日時点でSBI証券の公式FAQを確認)。
楽天証券も申込締切時間はファンドによって異なるとしており、各ファンドの詳細情報から「締切時間」を確認するよう案内しています(2026年9月25日時点で公式サイトを確認)。
注文を出した時刻と、そのファンドの締切時刻。この2つが分かれば、取り消せるかどうかは自分で判断できます。
状況ごとの扱いを並べると、判断がはっきりします。
| 状況 | 取消 | 訂正 |
|---|---|---|
| 締切時間前(注文中) | できる | 機能なし(取消して再注文) |
| 締切時間後・約定前 | できない | できない |
| 約定後 | できない | できない(売却は別の取引) |
| メンテナンス時間中 | 操作不可 | 機能なし |
出典:SBI証券・楽天証券の公式FAQおよび操作ガイド・2026年9月25日時点で確認
訂正という機能はありません
株式の注文画面には「訂正」があるのに、投資信託には見当たりません。これは投資信託の値段が決まるタイミングと関係しています。
投資信託は注文時点では約定価格が分かりません。その日の市場が終わったあとに算出される基準価額で約定するので、注文の時点で確定しているのは「金額」または「口数」だけです。株式のように指値を動かす余地がないため、訂正ではなく取消して出し直す形になっています。
SBI証券の操作ガイドにも、注文内容を変更する場合は先に注文を取り消してから新たに注文するようにと明記されています(2026年9月25日時点で公式操作ガイドを確認)。
約定価格が後から決まる仕組み自体は、投資信託の約定日はいつ?15時締切の数え方で解説しています。
取消せずに出し直すと両方約定することがあります
ここが一番気をつけたいところでした。
SBI証券の操作ガイドには、注文取消を行わずに新たに注文した場合、両方の注文が約定する場合がありますと書かれています(2026年9月25日時点で公式操作ガイドを確認)。
金額を間違えた焦りの中で操作すると、順番はかなり簡単に入れ替わります。私は取消の完了画面を見るまでは新しい注文画面を開かない、と決めておくのが現実的だと思いました。
取消の画面手順(SBI証券の例)
実際の画面では3ステップです。
1つ目は「注文照会」画面を開くこと。
2つ目は、対象の注文の「取消」ボタンをクリックすること。
3つ目は、内容を確認して取引パスワードを入力し、「取消」ボタンをクリックすることです。ここで完了画面が出れば取消済みです(2026年9月25日時点でSBI証券の操作ガイドを確認)。
取消の対象は買付だけではありません。SBI証券の操作ガイドでは、買付・積立・売却・定期売却の注文が取消の対象として挙げられています。ただし取消完了までに時間がかかる場合があるとも書かれているので、締切ぎりぎりの操作は避けたいところです。
なお、積立の「注文」を取り消すことと、積立の「設定」を解除することは別の操作です。設定を残したまま今回の買付だけを止めたいのか、毎月の積立自体をやめたいのか。目的で操作が変わります。乗り換えのように設定から変える場面はNISAの投信を乗り換える手順|先に変えるのは積立設定で解説しています。
口座を開く段階からの流れをまとめて確認したい場合は、SBI証券で新NISAを始める完全ガイドに注文までの順番を整理しています。
注意点・デメリット・誤解しやすい点
締切時間の話には、いくつか誤解しやすい点があります。
1つ目は、土日や祝日でも注文は受け付けられるという点です。SBI証券のFAQでも、土日祝日や各投資信託の休場日も注文が可能になっているため締切時間に注意するよう案内されています。「休みの日に出した注文だから、まだ間に合うはず」とは限りません。
2つ目は、メンテナンス時間中は取消操作そのものができないことです。楽天証券は月曜から金曜の15時30分から17時15分は自動入出金(スイープ)が利用できないとしており、計画メンテナンスの予定も別ページで案内されています(2026年9月25日時点で公式サイトを確認)。締切直前にシステムが使えないと、取消のチャンスを逃します。
3つ目は、約定してしまった後は取消できないという点です。この場合に残る選択肢は売却で、売却は取消ではなく新しい取引になります。受渡までの日数は投資信託を売ったお金はいつ入る?受渡日の数え方にまとめています。
4つ目は、取消できたかどうかを自分で確認する必要があることです。取消ボタンを押した時点ではなく、注文照会画面で注文が消えたことを見て初めて完了です。
締切前に確認するチェックリスト
- □ 注文した金額・口数をもう一度読み上げて確認した
- □ そのファンドの「注文申込締切日時」を個別画面で確認した
- □ 現在時刻が締切前であることを確認した
- □ 新しい注文を出す前に、先に取消を完了させた
- □ 注文照会画面で、取消した注文が消えていることを確認した
- □ 金額か口数かを取り違えていないか確認した
- □ メンテナンス時間に当たっていないか確認した
金額指定と口数指定の取り違えは、売却でとくに起きやすい間違いです。違いは投資信託の一部売却は口数と金額どっち?で解説しています。
よくある質問
まとめ
投資信託の注文の取消は、締切時間までなら可能で、締切後はできません。訂正という機能はなく、内容を変えたいときは取消してから出し直す形になります。そして取消を先に済ませないと、両方の注文が約定する可能性があります。
自分の口座で今日確認できることは2つあります。いま積立しているファンドの「注文申込締切日時」と、注文照会画面の場所です。この2つを知っているだけで、間違いに気づいたときの動きが変わります。
注文から受渡までの全体像は投資信託の買い方・売り方|注文から受渡までの流れにまとめています。口座の入口から順番に整えたい場合はSBI証券で新NISAを始める完全ガイドも参考にしてください。
一緒に少しずつ学んでいきましょう。
この記事は、新NISAでつみたてを実践中の運営者 sakama が、2026年9月25日時点で金融庁・証券会社の公式情報を確認して作成しています(運営者情報・編集方針)。
