投資信託の買い方・売り方|注文から受渡までの流れ

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この記事でわかること

  • 注文・約定・受渡という3つの日付の意味と数え方
  • 締切時間がファンドごとに違う理由と、確認する画面の場所
  • 注文を取り消せる期限と、取り消せなくなるタイミング

この記事の目次

注文ボタンを押したあと、何が起きているのか

投資信託を初めて買ったとき、私がいちばん戸惑ったのは「注文完了」と表示されたのに、保有商品の画面に何も増えていなかったことでした。買えたのか買えていないのか、値段はいくらだったのか、どこを見てもわかりません。

株式のように、注文した瞬間に値段が決まって画面に反映される商品だと思い込んでいたのが原因でした。投資信託は仕組みが違います。注文してから実際に取引が成立するまでに、少なくとも1日は空くのが普通です。

この記事は、投資信託の買い方・売り方の全体像を1本にまとめたものです。個別の疑問を扱った記事へのリンクも各所に置いていますので、気になるところから読み進めてください。

投資信託の売買は「注文・約定・受渡」の3ステップ

投資信託の取引は、3つの日付で進みます。

1つ目が注文日。申し込みボタンを押した日です。この時点では値段はまだ決まっていません。

2つ目が約定日。取引が成立して、買った値段(売った値段)が確定する日です。その日の基準価額で計算されます。

3つ目が受渡日。お金のやりとりが完了する日です。売却の場合、このタイミングで現金が使えるようになります。

つまり注文した日の値段では買えません。「注文した日」「値段が決まる日」「お金が動く日」が、投資信託では全部バラバラです。ここを1つの日だと思っていると、画面を見て混乱します。

ラボちゃん
ラボちゃん私は「注文完了=買えた」だと思っていたので、翌日まで何も増えないのを見て操作を間違えたのかと焦りました。

なお約定した内容が保有証券の画面に反映されるのは、SBI証券の場合、約定日のさらに翌日になります(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。注文の翌日に画面を見ても何も増えていないことがあるのは、このためです。

用語の整理と、それぞれが決まるタイミング

3つの日付の関係を表にまとめます。

用語 何が起きる日か 決まるもの
注文日 買付・売却を申し込んだ日 何も確定していない
約定日 取引が成立した日 基準価額(=売買価格)・口数
受渡日 代金の受け渡しが完了する日 実際に動くお金

出典:SBI証券「よくあるご質問」・2026年9月24日確認

約定日が注文日の何日後になるかは、ファンドによって違います。国内の株式に投資するファンドなら翌営業日、海外資産に投資するファンドなら翌々営業日以降になることもあります。受渡日はさらにその数営業日後です。

約定日の数え方は投資信託の約定日はいつ?15時締切の数え方で、受渡日の数え方は投資信託を売ったお金はいつ入る?受渡日の数え方で、それぞれ具体的に解説しています。

締切時間は「15時」ではなくファンドごとに違う

投資信託の締切時間を「15時」と覚えている方は多いと思います。私もそう覚えていました。ただ、これは正確ではありません。

SBI証券の公式FAQには、注文受付時間は商品によって異なり、WEBサイトの「投信情報」画面で「当社締切時間」を確認するように、と書かれています(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。同社のサンプル画像では締切時間が15時30分のファンドが例示されていました。

楽天証券も同様で、申込締切時間はファンドによって異なるため、各ファンドの詳細情報から「締切時間」を確認するよう案内しています(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。

注意: 「15時まで」と一律に覚えていると、締切が早いファンドで1日ずれます。買うファンドごとに個別ページで締切時間を確認するのが確実です。

締切時間を過ぎた注文は、翌営業日の注文として処理されます。値段が1日ずれるということです。

また、インターネットからの注文自体は原則24時間受け付けています。ただしSBI証券の場合、システム上の日付更新は0時ではなく、おおむね午前2時〜6時の間に行われます。そのため深夜0時を回ってから出した注文が、前営業日の申し込みとして扱われることがあります(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。

土日祝日も注文自体は受け付けられますが、約定するのは次の営業日以降です。

金額で買うか、口数で売るか

買うときは「金額指定」が基本です。1万円分、3万円分といった形で申し込むと、約定日の基準価額で口数が計算されます。

売るときは2通りあります。金額指定なら「10万円分売る」、口数指定なら「5万口売る」という指定です。売却時は口数指定のほうが確実に全部売り切れる一方、いくら受け取れるかは約定するまでわかりません。

どちらを選ぶかで結果が変わる場面については、投資信託の一部売却は口数と金額どっち?で詳しく解説しています。

注文を取り消せるのは締切時間まで

注文を出したあとに「やっぱりやめたい」と思うことはあります。私も金額を1桁間違えて入力したことがありました。

SBI証券の公式FAQによれば、投資信託の注文取消ができるのは注文申込日の締切時間までです。締切時間を過ぎると取消はできません(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。

公式に掲載されている例では、締切時間が15時30分のファンドの場合、11月5日(火)の15時30分までに出した注文は同日15時30分まで取消可能。15時30分を過ぎて出した注文は翌営業日の注文扱いになるため、翌営業日の15時30分まで取消可能、とされています。

取消の画面は、SBI証券では「取引」→「投資信託」→「注文照会(取消)」から確認できます(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。

ポイント: 土日祝日でも注文は受け付けられます。その注文の取消期限は「次の営業日の締切時間」になるため、金曜の夜に出した注文は月曜の締切まで取り消せる計算です。

なお楽天証券では、引落方法によって取消の可否が変わるという情報も見かけましたが、公式ページで直接の記載を確認できなかったため、ここでは断定せずに書いておきます。ご自身の証券会社の注文画面で確認してください。

注意点・誤解しやすい点

1つ目は、注文した日の基準価額では買えないことです。基準価額は1日1回、その日の市場が閉まったあとに計算されます。ニュースを見て「今日は下がったから買おう」と昼に注文しても、適用されるのは約定日の基準価額です。株式のように値段を指定して買うことはできません。

2つ目は、売ったお金がすぐに使えるわけではないことです。受渡日までは出金できません。数営業日かかるのが一般的なので、使う予定があるお金なら逆算して売る必要があります。

3つ目は、NISA口座の場合、売却で使った枠が戻るのは翌年になることです。同じ年のうちに枠が復活するわけではありません。詳しくは新NISAは売ると枠が復活する?戻る時期と注意点で解説しています。

4つ目は、乗り換えのときに「売る」と「買う」が同時には成立しないことです。売却の約定と購入の約定に時間差が出るため、その間は資産が現金になっている状態になります。手順の順番についてはNISAの投信を乗り換える手順|先に変えるのは積立設定にまとめました。

注文前に確認するチェックリスト

  • □ そのファンドの「当社締切時間」を個別ページで確認したか
  • □ 約定日が注文日の何営業日後になるか確認したか
  • □ 受渡日を確認したか(売却で使う予定のお金がある場合は特に)
  • □ 金額指定と口数指定のどちらで注文するか決めたか
  • □ 買付余力(口座の現金)は足りているか
  • □ NISA口座と特定口座、どちらで注文しているか確認したか
  • □ 取消したくなったときの期限(=締切時間)を把握しているか

積立の場合は、引落日と実際の買付日がずれる点も確認しておくと安心です。積立日は何日がいい?差の正体と決め方で触れています。

よくある質問

何時までに注文すれば当日扱いになりますか?
ファンドごとに違います。SBI証券・楽天証券とも、各ファンドの個別ページに記載された締切時間を確認するよう案内しています(2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。15時30分のファンドもあれば、海外資産を含むファンドではもっと早い場合もあります。
注文を間違えました。取り消せますか?
注文申込日の締切時間までなら取消可能です。締切時間を過ぎると取消できず、約定を待つことになります(SBI証券・2026年9月24日時点で公式サイトを確認)。
土日に注文したらどうなりますか?
注文自体は受け付けられますが、約定は次の営業日以降です。取消期限も次の営業日の締切時間になります。
売ったお金はいつから使えますか?
受渡日以降です。約定日の数営業日後になるのが一般的で、ファンドによって異なります。
基準価額が安いファンドのほうがお得ですか?
基準価額の高い安いは、そのファンドの割安・割高を意味しません。同じ金額を出せば、基準価額が安いほど口数が多くなるだけです。

テーマ別の詳しい解説記事

このガイドで触れた内容は、テーマごとに詳しく解説しています。気になるところから読んでください。

注文と約定

売るとき

乗り換えるとき

積立の設定

まとめ:迷ったら個別ページの3行を見る

投資信託の売買でつまずく原因は、ほぼ「注文・約定・受渡の3つの日付を1つだと思っていること」に集約されます。

注文した日には値段は決まっていません。値段が決まるのが約定日、お金が動くのが受渡日。そして締切時間はファンドごとに違うので、買う前にその商品の個別ページで確認する。この3点を押さえておけば、画面を見て慌てることは減るはずです。

次の一歩としては、いま持っている(あるいはこれから買おうとしている)ファンドの個別ページを開いて、「締切時間」「約定日」「受渡日」の3行を実際に見てみることをおすすめします。数字を一度自分の目で確認しておくと、注文画面での迷いがなくなります。

これから口座を開くところであれば、申し込む入口によって受け取れる特典が変わる場合があります。順番を間違えると受け取れないこともあるので、SBI証券で新NISAを始める完全ガイドで手順を確認してから進めると安心です。

一緒に少しずつ学んでいきましょう。

この記事は、新NISAでつみたてを実践中の運営者 sakama が、2026年9月24日時点で金融庁・証券会社の公式情報を確認して作成しています(運営者情報・編集方針)。

免責事項: この記事は投資の勉強・情報収集を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本が保証されるものではありません。実際の投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

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